第12回 日本臨床検査学教育学会学術大会
大会長 松下 誠
第12回 日本臨床検査学教育学会学術大会の開催にあたり
此度、第12回日本臨床検査学教育学会学術大会を埼玉県越谷市で埼玉県立大学が主管となり開催させていただくことになりました。本年で12回目となります本学会のお世話をさせていただくことは身に余る光栄であり、会員校の先生方に感謝申し上げるとともに、参加される皆さまにとって、有意義な場となることを願っております。
今回の学術大会の内容は、例年と同様に、特別講演、大会長講演等、シンポジウム、一般演題、教員研修会、学生向け講演会、および科目別分科会を予定しております。また、学会のテーマは、『つながりを創る』とさせていただきました。ここで、”つながり”とは多様化する臨床検査技師教育の中で、例えば、①教育と研究、②教員と学生、③大学と大学院、④専門職連携、⑤教育研究と地域・社会貢献、⑥学内実習と臨地実習、⑦異なる科目間の連携、などに関わる結びつきと考え、これらは各養成校や先生方により、さまざまな工夫がなされて特色あるものが創り上げられているものと思われます。そして、このような多様で斬新な取り組みを情報共有することで、今回の学会がこれからの臨床検査技師教育における新たな価値を創造する機会となることを願い、このようなテーマに決めさせていただきました。
また、学会テーマに関わるシンポジウムを3つほど企画しており、多くの会員校の先生方にシンポジストとしてご講演をお願いできればと考えております。さらに、今回の学会では一般演題をさらに充実させたいと考えております。発表日は例年と同様に皆さまが計画を立てやすいように、8月24日(木)と決めさせていただきました。学生発表につきましては、教育環境の相違を考慮し、3つのセッション(大学院、学部、および短大・専門学校)に分けて運営させていただきます。例年と同様に、それぞれのセッションで5~6演題に1つの割合で優秀発表賞を選考させていただきます。また、教員の先生方におかれましても今回の学会テーマに関わる演題、または広く臨床検査技師の教育研究に関わる演題を募集させていただきますので、会員校施設からたくさんの演題申し込みを期待しております。
また、埼玉県立大学は特徴ある建物です。ガラス張りの外観、芝生で緑化された屋上や吹き抜けの通路など、デザイン性と機能性に富んだ建築で、1999年度のグッドデザイン金賞(施設部門)を受賞しています。BS朝日の『現代建物遺産』でも紹介されています。このような斬新な外観から、映画、テレビドラマ、CMなどのロケ地として頻繁に利用され、平成26年からの3年間では、合計34件の映画やドラマなどの撮影に利用されています。想像を超えた知恵と工夫が込められている現代建築は、一見の価値がありますので、是非いらしてください。
最後に、本学の教職員と学生で、できる限りのおもてなしをさせていただきますので、多くの皆さま方のご参加を心よりお待ちしております。